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前回ブログで「保護者の皆様にお願いしたいこと」として、「遊び上手な子にしてほしい」と書きました。
今日はこれについて詳しく書きます。教室生の保護者の方に、「またその話!?」と突っ込まれそう(笑)。
遊び力を高めることについては、面談や電話で相当しつこくお願いしていますからね。このブログでも度々触れている話題だと思います。それでもあえて、もう一度、書き記しておきたいと思います。

「子どもの成長には遊びが大切」という話をすると、「そうですよね~。勉強ばっかり、は可哀そうですよね~。」とか「勉強だけが人生じゃないですもんね~。」という感じで同意して頂くことがあるのですが、そのたびにちょっとした違和感を感じてしまいます。「世間一般には、まだまだ“遊ぶこと”と“学力の養成”を対立するもの(両立しないもの)として捉えている人が多いんだな~」と、そう思うのです。

大手塾で10年指導した結果、私は 「やらされる勉強では真の学力はつかない。“考えることの楽しさ”を知っている子こそが、学習を通して“考える力”を更に伸ばし、学力を伸ばし続けることができる」という結論に辿り着きました。ですから、学び舎こいくでは、学力の基礎を“考える力”と捉え、一筋縄ではいかない難問(絵で解く文章題)で、その力を伸ばす指導をしています。

“考える力”を問われることがほとんどない小学校のテストで、子どもの現状を見極めることは難しいと思います。しかし、絵で解く文章題であれば一目瞭然。そこでは、計算力や漢字力の有無を超えた、(私の考える)“真の学力”が問われるのです。
・・・工夫して、試行錯誤できるか。想像して、創造できるか。集中して没頭できるか。・・・
毎回の授業で、それらを常に問い続け鍛え続けています。生徒全員が、課題に一生懸命に取り組み成長する姿を見せてくれています。が、成長スピードには多少の個人差があるのも事実。上記したようなことを、なかなかできずに苦戦する子もいれば、楽々と楽しみながらやりとげてしまう子もいます。いったい何がその個人差を生んでいるのでしょうか?

私は二つの理由があると分析しています。一つ目の理由は、「その子のテンポやペースを尊重する」
ことを大切に指導しているからです。その子のテンポで味わうこと、その子のペースで楽しむこと、結局はそれが成長への一番の近道です。理解に時間がかかる子は、充分な時間をかけて、熟成するまで、腑に落ちるまで待つことが大切です。指導側のペースで「~年生~学期の達成目標はこれ!」というやり方をしないので、成長スピードにも個人差がでるのだと思います。(なかなか伸びないな~と見守っていたら、あるとき一気に成長する子も多いです)

二つ目の理由が今日の本題。 “経験量”が個人差を生んでいる、というのが私の分析です。
・・・工夫して、試行錯誤する。想像して、創造する。集中して没頭する。・・・
日常でこういう経験をしっかり積み重ねている子が、“楽々と楽しみながらやりとげてしまう子”となるのかな、と思うのです。ですから、「もっとこの子の学力を、考える力を伸ばしたい!」と考えたときに、どうしても「教室外でもこういう経験をもっともっと積んでほしい!」という想いが強まってくるのです。
では、より具体的に考えて、子ども達はどこでどうやって、このような経験を積むのでしょうか。

・・・工夫して、試行錯誤する。想像して、創造する。集中して没頭する。・・・
生活の中で? 小学校の授業で? 宿題で? 習い事で? 遊びで?
さてどうでしょう? そうやって考えると、“遊び”に最も可能性がある気がしませんか? 
そして実際にそうなんです。毎回の面談のたびに確信を強めているのですが、“考える力”をぐんぐん勢いよく伸ばしているのは、“遊ぶことなく宿題や習い事に頑張っている子”よりむしろ、“宿題もそこそこに遊びに夢中になっている子”の方なのです。特に10歳までは、“遊ぶこと”と“学力の養成”は対立するものではなく、両立するものなのです。「遊んでないで勉強しなさい!」はナンセンス。「単純反復の宿題なんてやってる場合じゃない、学力を高めたかったらもっとしっかり遊ぼう!」と強く言いたい。
遊び力=考える力、それが、真の学力が問われる現場で子ども達を見続けている私の本音です。

子どもだけで集まって時間を忘れて自然の中で遊ぶ…。“真の学力”を培うためには、こういう経験が最も大切なのではないかと思います。 が、今の日本はどうでしょう。遊び場は奪われ、遊び文化は継承されず、遊ぶ仲間もいなければ、自由に遊ぶ時間もない…。遊びで育まれるはずの“学力”が育ってないから小学校でマスターできるはずの読み書き計算すらなかなか定着しない。保護者の要求に応えるために小学校側も量でカバーするしかなく宿題は増える一方。そして大量の宿題が“真の学力を育てる時間=遊ぶ時間”を更に奪う…。完全に悪循環です。

貴重な成長期にいる子どもの“いま”、二度と戻らない“いま”を輝かせるため、多数派の意見や周りの状況に流されることなく、しっかり子どもを見つめ、ベストの選択をしてください。お願いします。